v10.0
- ID:
- う
41865
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0620
- 見出し:
- モミジ多すぎる「4割伐採を」 色付き衰え、樹木医提言 愛知・豊田
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- https://mainichi.jp/articles/20180621/ddq/041/040/004000c
- 写真:
- なし
- 記事
- 東海地方有数の紅葉の名所・香嵐渓(愛知県豊田市足助町)で、モミジ(カエデ)の過密化による色付きの衰えが問題となり、中心部・飯盛山の北西斜面で専門家が4割の間伐を提言していることが判明した。伐採本数が多いため、調査を実施した豊田市は今後、地元観光協会などを対象に説明会を開く
香嵐渓は11種約4000本のモミジがあるとされる。渓谷右岸の香積寺(こうじゃくじ)住職が江戸時代初期に参道などで植えたのが始まりといわれ、飯盛山は大正末期~昭和の初めに地元の人々が植栽を進めた
近年、「紅葉の色付きが悪い」との声が相次ぎ、密集による樹勢の衰えが指摘された。老木の落下もあり、市は現状把握のため、飯盛山などを3区画に分けての調査を決めた
市足助支所は昨年6月~今年3月、モミジが多い飯盛山北西斜面3・4ヘクタールで、約10人の樹木医によるドローンを使った調査を実施した。幹の直径が5センチ以上ある樹木は1391本で、うちモミジが971本を占め、生育不良の木も目立った
樹木医は「1ヘクタールあたり180本」という基準から、モミジは過密状態にあると判断して「現状のままでは紅葉の景観に影響を及ぼすことになり、対策が急務」と指摘した。その上で過密状態解消のため間伐が必要として、モミジ971本のうち4割の394本の伐採を提言した
市は、提言が示した伐採本数の多さに驚きを隠せない。観光への影響も考えられ、足助支所の担当者は「全体のバランスや見栄えを考え、悪い木も残さざるを得ないかもしれない」と話している
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