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- ID:
-
41676
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0604
- 見出し:
- まちおこしの種育てる 樹木医がクマノザクラの栽培法研究
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元URL:
- http://www.agara.co.jp/news/daily/?i=352735
- 写真:
- 【写真】
- 記事
- 和歌山県古座川町に自生するクマノザクラを地域活性化に生かすため、同町長追の樹木医・矢倉寛之さん(36)が独自に栽培方法を研究している。さまざまな条件設定で約500本の苗木を栽培。まちおこしの?種?を育てている
クマノザクラはサクラの新種。花はピンク色で、葉がソメイヨシノのように花より遅れて出てくるので観賞用に適している。幹や枝などがつくり出す外形も美しいという。矢倉さんは「観光資源にも産業にもなる」と期待する
観光面では、開花時季がソメイヨシノより早い3月中旬から下旬なのも強み。何よりクマノザクラを見るには紀南に足を運ぶしかない
今年は大勢がクマノザクラを見に古座川町を訪れたが、来年はそれ以上に押し寄せると予想している。矢倉さんは「観賞条件の良い場所は公開し、全国に発信したい」と言い、そのために管理体制を整えられるよう行政に働き掛けているという
自生している種なので、耕作放棄地などに植えて新たなスポットをつくるのにも向いている。流通すれば「クマノ」の名を広めることにもなる
そうした活用の鍵となるのが「誰もができる栽培法」。「ホームセンターで手に入る材料で、手間をかけずに育てられるようにしたい」と種を植える時季、土の種類などいろいろな組み合わせを試行錯誤している。挿し木や接ぎ木の手法も研究している
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