v10.0
- ID:
- 41464
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0509
- 見出し:
- 「空飛ぶくじら」が競争参戦 係留塔要らずの貨物飛行船開発 (1/4ページ)
- 新聞名:
- SankeiBiz
- 元URL:
- https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180510/mcb1805100500014-n1.htm
- 写真:
- なし
- 記事
- フランスの新興企業、フライングホエールズが貨物飛行船の開発競争に参入する。開発中の貨物飛行船は全長500フィート(約152メートル)で、森林の上空から木材をつり下げて運搬できる
貨物飛行船市場において、米航空防衛機器大手、ロッキード・マーチンをはじめとする企業と争う。フライングホエールズが開発中の飛行船が他の企業と一線を画す点は、業界最大級の60トンの貨物を持ち上げられ、それにもかかわらず係留塔を必要としない点だ
フライングホエールズはすでに約2億ユーロ(約260億円)の資本を確保しているほか、試作機の初飛行を予定している2021年に合わせ、新規株式公開(IPO)を目指している
仏公的基金も出資 フライングホエールズを創業したセバスチャン・ブゴン最高経営責任者(CEO)はインタビューで「これまでいくつもの飛行船プロジェクトが実施されたが、その多くが失敗に終わった。わが社は確固たる基盤を持っており、投資は木材市場だけでも正当化できる。先行きへのリスクは小さい」と語った
フライングホエールズの飛行船の全長はジャンボジェット「ボーイング747」の2倍で、ヘリウムをつめた気嚢(のう)と硬式構造を持つ。この構造からいえば、技術的には内部のガス圧だけで外形を保つ軟式飛行船よりも硬式飛行船といった方が正しい。小型のディーゼルエンジンまたは電気エンジンを動力とするが、消費エネルギーは最小限に抑えるとしている
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