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- ID:
- 41307
- 年:
- 2018
- 月日:
- 0416
- 見出し:
- 御用米曲輪のクスノキに異変
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- https://mainichi.jp/articles/20180418/k00/00e/040/224000c
- 写真:
- なし
- 記事
- 史跡整備が進められている小田原城跡「御用米曲輪(くるわ)」(神奈川県小田原市城内)で、北東土塁上のクスノキの一部に葉の変色や落葉などの異変が見つかった。「史跡と緑の共生」を進めている小田原市文化財課は17日、樹勢回復のための対策に乗り出した
北東土塁(長さ約100メートル)には江戸時代に造られた米蔵跡(3棟)が確認されているが、明治時代以降に植栽されたクスノキがあり、市街地との遮蔽(しゃへい)効果や緑の環境を守るとの観点から「史跡と緑の共生」を実現する整備計画が進んでいる
御用米曲輪の史跡整備は2010年度に始まった。土塁上にあった37本のクスノキのうち、13年度に8本、さらに今年2月、13本を伐採した。異変が見つかったのは残り16本のうちの9本で、今月上旬、葉が茶色く変色して落葉している状態と確認された。うち2本は全体的に状態が悪いという
現地調査をした樹木医は、伐採した根の処理のため、切り株に注入した薬剤が地中で隣接するクスノキに影響を与えたのではないかと推定しており、枯れ枝の剪定(せんてい)や液体肥料を散布するなど、樹勢を回復させる対策を進めることにしたという
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