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- ID:
- 31222
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0901
- 見出し:
- イチョウの下にまた集まろう
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://www.asahi.com/articles/ASG8054NBG80UNHB00M.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 東日本大震災で被災した人たちの集団移転が進む岩沼市玉浦西地区の公園で31日、イチョウの植樹があった。壊滅した元の集落で津波に耐えた大イチョウにちなみ、新しい街のシンボルにする。これから玉浦西で生活する人約150人が参加し、「イチョウの下にまた集まろう」と10メートルほどの木を見上
げて語り合った。
震災前、73世帯が暮らしていた長谷釜地区の神社の境内跡に高さ20メートルの大イチョウが残る。春の祭礼や盆踊りで人々の心のよりどころだった。この木は大き過ぎるため、近くに残っていたひと回り小さなイチョウを移して植えた。この日は公園に芝生を張り、小さな薬草園もつくった。
長谷釜町内会長の菊地幸一さん(65)は「この木の所に来れば、昔のことを思い出せる」と話す。植樹の費用は、東京都杉並区の住民グループが支援をかって出て、バザーで53万円を集めてくれたという。
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