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- ID:
- 31115
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0813
- 見出し:
- ケヤキ並木住民ら保全
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20140813-OYTNT50000.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 山口市中心部と山口大吉田キャンパスを結ぶ県道沿いのケヤキ並木について、13自治会の住民らでつくる「けやきの会 山口」が、県と連携して本格的な保全活動に乗り出した。今夏、全93本の樹勢診断を基に簡易カルテを作成。倒木の恐れがあったケヤキを見つけ出し、撤去した。
県などによると、ケヤキ並木は1986~92年度の県道整備に合わせ、県が88本を植樹。その後も団体の植樹などで本数が増えた。山口大の正門から椹野ふしの川までの880メートルに植えられ、緑豊かな空間は周辺を代表する風景となっている。
けやきの会は2010年に発足し、苗木の植樹などを行ってきた。会は7月、ケヤキ並木の適正な管理を加速させようと、山口大の柴田勝准教授(農学)と樹木医の藤原俊広さんの協力を得て、1本ずつのカルテ作りに着手した。
この結果、枯れかかって倒木の恐れがあったものが1本、幹に傷があったり、葉の色づきが悪かったりして経過観察が必要なものが4本見つかった。枯れかかった1本は樹齢20年を超えており、7日に県の立ち会いの下、撤去した。
県防府土木建築事務所は週に2、3回のペースで県道のパトロールを行っているが、ケヤキの樹勢診断までは行っていないという。同事務所は「個々の樹木の健康状態をまとめた資料の存在はありがたい。今後も情報を共有し、道路と街路樹の安全管理につなげていきたい」としている。
同会の平松洋之介・事務局長は「優れた景観は住民に誇りと安らぎを与えてくれる。地域のシンボルでもあるケヤキ並木を、これからも守っていきたい」と話している。
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