v10.0
- ID:
- 30713
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0619
- 見出し:
- 天皇陛下ご成婚記念?の桜 幹だけに 茨城・常総市役所
- 新聞名:
- MSN産経ニュース
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/140619/ibr14061902090001-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 常総市役所(同市水海道諏訪町)の敷地内に植えられている桜の木が幹の部分だけとなり、市民から心配する声が上がっている。天皇陛下のご成婚を記念して植樹したとされる桜の木だが、新庁舎建設の障害になるとして枝を落とされた。市では、永年にわたり市民に親しまれてきた桜の木であることから、「
移植するなどして残したい」と話している。
桜の木は「ソメイヨシノ」で庁舎北側にある。昭和34年に、当時、皇太子だった天皇陛下のご成婚記念に植えられたといわれている。しかし、市に植樹をしたという記録はなく、「存命中の当時の市職員に聞いた」(荒木悟志市財政課長)といい、言い伝えだけが残っている。
その元職員によると、県が天皇陛下のご成婚を記念して、各市町村に桜の苗を配布。担当だった元職員は「県庁まで取りに行き、自分が5、6本の桜の苗を植えた」と話しているという。その桜の木も現在、市役所に残っているのは1本だけ。その1本に昨年9月、新庁舎建設に伴う旧庁舎の解体作業中、重
機が転倒して枝を折ってしまうなどのアクシデントが発生。新庁舎建設に影響するとして、枝を切って約5メートルの幹の部分だけを残す姿となった。
ただ、幹の部分だけになった桜の木を見た市民からは、「大切な記念樹なのだから、他の場所に移植するなどして残してほしい」といった声もあり、市では残すための最適な方法を検討しているという。
高杉徹市長は「天皇陛下のご成婚記念というだけでなく、昭和34年は旧水海道市役所が完成した年でもあり、桜は大切な木。『移植するには冬がいい』というので、それまでに移植も含めて対応策を検討する」と話している。
..