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- ID:
- 29875
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0310
- 見出し:
- 切り倒された桜、再生の兆し 千葉の市民ら手当て
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://www.asahi.com/articles/ASG2T4D87G2TUDCB011.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 昨年春、何者かに切り倒れされた千葉市中央区の都川沿いの桜の木が再生しつつある。地元の環境団体や市民らが手当てをしたところ、春を前に、枝先に小さなつぼみをつけるまでに回復した。「木の生命力を感じる」と住民たちを驚かせている。
桜はNPO法人「都川の環境を考える会」が8年前から市民とともに植樹してきたもの。毎年少しずつ植え続け、川の両岸約3キロにわたり450本ほどに上っていた。しかし昨年4月、このうち10本が根元近くを切られ倒れているのを、会のメンバーが発見した。
満開の季節の愚行に「許せなかった」と話すのは、武部功理事長(69)。「元に戻るか分からないけど、そのままにしておけない」と、薬を塗り、「こも」を巻いて鉄パイプの支柱で支えるなどして、傷口がつながるように手当てした。昨年秋ごろから木に再び勢いが見えだし、今年に入ると、つぼみもつけ始めた。
痛々しい傷痕は残るが、武部さんは「この調子なら花も咲くだろう」という。近くに住む深山陽子さん(55)は「こんなに再生するなんて。今年の春も楽しみです」とうれしそうに話していた
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