v10.0
- ID:
- 29415
- 年度:
- 2014
- 月日:
- 0113
- 見出し:
- ならねば燃やすぞ」 紋平柿の豊作願う
- 新聞名:
- 富山新聞
- 元URL:
- http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20140113104.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- かほく市特産の紋平柿(もんべいがき)の豊作を願う奇習「柿の木いため」は12日、 同市瀬戸町の畑で行われ、小学生13人が傷を付けた木に餅を付け、ぜんざいの汁を塗り 込むなどし、豊作を願った。
同所の農業髙﨑武義さん(75)が「(柿が)なるか、ならぬか。ならねば切って燃や すぞ」と脅かすように木に語り掛け、なたで幹の皮を削り取った。
木の精に成り代わった児童が、燃やされては大変と「なります、なります」と叫びなが ら木の周囲を駆け足で回った後、同市大海小6年の本江加奈さんが木をいたわるように傷 口に餅を付け、ぜんざいの汁を塗り込んだ。
柿の木いためは小正月の風習で、成長を妨げられた木が子孫を残そうと、多くの果実を 実らせることを願って行う。同所では藩政期に始まり、一時途絶えたが、1983(昭和 58)年に復活した。
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