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- ID:
- 同社はネムの木に関する研究を続けるとともに、コラーゲン修復作用があるネムの木樹皮エキスと、コラーゲン産生を補う既存成分と併せ、高機能化粧品の開発に応用していく予定だ。
29308
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 1225
- 見出し:
- 水色鮮やか“クサギ染め” 岩見沢の日端さん、採取法を研究「農閑期の副業に」
- 新聞名:
- 北海道新聞
- 元URL:
- http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/512132.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 市内大和の農業日端義美さん(70)は薄い青色に染まる植物クサギ(臭木)の草木染に挑戦している。北海道美術協会(札幌)によると、天然染料で青色に染まるのは藍以外では珍しい。日端さんは、農家の主婦らに染め物作りの指導もしており、「農閑期の副業として普及させ、商品化して広く発信したい」
と話す。
クサギはクマツヅラ科の植物で、高さ約3メートルの落葉樹。白い花が藍色の7ミリほどの実になる。山野に自生しており、旭川周辺が北限という。
日端さんは約10年前、市内栗沢町宮村で約15ヘクタールの山を購入した際、約千本のクサギの群落を見つけた。貴重な天然染料であることを知り、4年かけて草木染の手法を学んで染め物作りを始めた。ストールなどは知人や染織家らに渡している。
クサギは色付きが良く、色を定着させるための媒染液につけ込む必要がない。だが、「小さい実を大量に採取するのが難しく、染色材料店では売っていない」(同協会)のが課題だ。
そこで日端さんは、乾燥させた実なら採取しやすく、農閑期を活用して染め物作りに取り組めると考え、17日に農家の主婦グループの会合で「実験」した。自宅の山で秋に刈り取り、乾燥させたクサギを持参し、全員で実を摘み取って煮出してストールを浸した。きれいな薄い水色に仕上がると歓声が沸いた。
クサギの栽培は、農村地域で増える空き地利用にもつながるという。日端さんは「きれいな水色は染色家の憧れ。農閑期を利用し、クサギの染め物を北の大地から届けていきたい」と話している。(芝垣なの香)
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