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- ID:
- 29318
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 1226
- 見出し:
- ケヤキ並木、無残 商業施設建設の熊本市大江2013年12月26日
- 新聞名:
- 熊本日日新聞
- 元URL:
- http://kumanichi.com/news/local/main/20131226005.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 熊本市中央区大江の市道沿いのケヤキ並木が、複合商業施設の建設に伴う市道拡幅のため一部伐採され、無残な姿をさらしている。ケヤキは1974年、「森の都作戦」を展開していた市に寄贈され植えられたもので、歴史あるケヤキの撤去を惜しむ声が出ている。
伐採されたのは、熊本学園大や県立劇場が並ぶ市道脇に約5メートル間隔で植えられていた19本。高さ約15メートルで、幹回りが1メートルを超すものもあった。
複合施設の建設を進める業者が、「右折レーン設置に道路の拡幅が必要」として12月5日に市に工事申請。道路と街路樹を管理する市東部土木センターはケヤキの移植も検討したものの、「複数の造園業者に相談して9割は枯れると聞いた」として断念。13日に工事着手を認めた。
ケヤキは20日、根元から1・5~1・8メートルを残して伐採された。根元部分も近く撤去されるという。
ケヤキは市の「森の都作戦」に合わせ、熊本中央ライオンズクラブが寄贈した158本の一部。
ケヤキ並木を毎日見てきたという熊本学園大の岡本悳也学長は、「無残な姿は森の都を標ぼうする市の姿勢とは思えない」と嘆く。樹木医の今村順次さん=熊本市=は「丁寧に行えば移植は十分可能。長く生きた貴重な木なのに乱暴過ぎる」と批判している。
業者側は「道路拡幅は自治会などに説明しており(伐採も)理解を得られたと思う」と話している。
市道の拡幅工事は業者が実施し、来年4月末をめどに完了予定。その際に新たにケヤキ10本を植樹するという。
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