v10.0
- ID:
- ができれば」と話している。
27669
- 年度:
- 2013
- 月日:
- 0516
- 見出し:
- 石川産スギ、強度を証明 ネットで簡単計算
- 新聞名:
- 北国新聞
- 元URL:
- http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20130516101.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 石川県産スギの需要拡大を図るため、県林業試験場のウッドセンター(白山市)は15 日までに、県産スギの柱や梁(はり)の強度計算システムの開発に乗り出した。インター ネットを利用して、どこからでも簡単に強度計算ができる全国初めての試みで、来年3月
までに実用化する。複雑な計算の手間を省いて、住宅メーカーの負担を減らすとともに、 県産スギの強度をアピールする。
住宅用の梁などは現在、輸入木材が多く使われており、県産スギの需要は高くない。
木材の強度計算は、固定資産税や所得税などで優遇される「長期優良住宅」の認定に必 要で、県内の住宅メーカーからは「強度計算する際の基礎データがなく、県産スギを使い たくても使えない」との声が上がっていた。
このため、ウッドセンターは、県産スギ材の強度計算を簡単に行えるシステムを整備す ることにした。富山県などでは、地場産スギの柱や梁の強度計算用の冊子を作成している が、石川ではこれらと差別化を図るため、ウェブサイト上で数字を入力するだけで強度計 算ができるようにする。
ウッドセンターはすでに、強度計算用の基礎データの収集を始めている。県内16市町 から直径30センチ以上のスギ500本以上を集め、曲げたり引っ張ったりした場合の強 度を調べる。同センターは、基礎データの収集を通じて、県産スギ材の強度の高さも実証 したい考えである。
昨年11月から今年3月までの県内の新設住宅着工戸数は、来年4月の消費税増税を見 据えた駆け込み需要もあり、前年同月実績を超え、回復基調となっている。
県は、県産スギを売り込む絶好の機会とみており、「県内だけではなく県外の住宅メー カーにも石川のスギを利用してもらえるような、使い勝手のよいシステムを構築したい」 (森林管理課)としている。
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