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- ID:
- 33186
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0531
- 見出し:
- リスクは勉強代、積極投資を恐れるな!世界に求められる『アダルブランド』(
- 新聞名:
- NET-IB NEWS
- 元URL:
- http://www.data-max.co.jp/company_and_economy/2015/05/38751/0529_dm1857_05/
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- <コネクションの構築・維持が鍵となる>
adal2 国内はもちろん、アジア、ヨーロッパと市場規模を拡大し続ける株式会社アダル。市場規模だけでなく、提供する業界も設計事務所・内装業者に始まりホテル・旅館、医療・介護、冠婚葬祭まで、実に多岐に渡っている。これだけ広い付き合いのなかで活動をおこなっていれば、自然と武野会長のもとには
『新たなご縁』がやってくる。それもワールドワイドにである。
「わたし自身はそんなに学歴を積んできたわけではないのですが、何故だか偉い学者先生や学校経営者など、教育関係者の方とご縁があるんです。この前も上海の教育関係者とお会いする機会がありまして、お話させていただくなかで「(中国市場では)木材が全然足りていないんです」ということを耳にした
んです。わたしは宮崎県の、現在の小林市の出身で、地元に木材資源が豊富なことは知っていましたから、何とかお力添えをと思い、宮崎と上海の間で連絡を取り合いながら、双方のご協力もあって、木材の提供に道筋を付けることができました。現在では宮崎の方が「(上海に出荷する)木材が足りない」とい
う状況になっています」(武野会長)。
企業同士の付き合い、人同士の付き合いをその場限りで終わらせず、長く大切に育む武野会長だからこそできた貢献である。武野会長のこの話は、『魅力をアピールし、外国人観光客に来てもらって地元にお金を落としてもらう』待ちの姿勢ではなく、『外国に自ら足を運び地元にニーズを持ち帰り、対応可能
な範囲で海外に売り込んでいく』という攻めの姿勢の成功例だ。その重要性を、地方経済復活を掲げる日本市場に、一つのビジネスモデルとして与えたのではないだろうか。
武野会長は語る。「中国の方は日本ブランドに絶大な信頼を寄せています。中国の方がどういった商品を求めているのか徹底的にリサーチし、ニーズを把握すること。そして販売ツールとしてネットを活用すること。この2つを組み合わせることができれば、きっと商売は上手くいくはずです」。現地の情報を『生
で』見聞きしている武野会長の言葉だからこそ、その言葉には重みがあり、価値がある。
これから同社のように世界市場できっちり成果を残し、生き残っていくためには、国内外問わず広く交流を持ち、その関係性のなかで交わされる何気ない言葉にいかにレスポンスを返していけるかが鍵となる。企業だけでなく、地方自治体も同じだ。海外市場を取り込むといった姿勢と同じくらい、海外市場に寄
与する姿勢を持つことを忘れてはならない。
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