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- ID:
- 33204
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0602
- 見出し:
- まちの花木 一手に 元庭師、作業担う
- 新聞名:
- 岩手日日新聞
- 元URL:
- http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/2096.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 平泉町の樹木医で元庭師の男性が、町内で樹木の剪定(せんてい)や庭の手入れなどをボランティアで行っている。男性は「知識と技術を生かして誰かの役に立てるのなら」と奉仕に汗を流している。
奉仕活動を行っているのは、54歳で造園会社に勤め、庭師として茶庭を専門に手掛けた同町平泉字鈴沢の鈴木淳喜さん(71)。一関市川崎町出身で8年ほど前にUターンし、知人の勧めで長寿寺(同市滝沢)で剪定奉仕をしたのがきっかけで始めた。
縁あって5年前に平泉町に住まいを移してからは、知り合いに頼まれるのに加え、自分で町内を歩き手入れがされていない樹木や植え込みを見つけては、所有者らに申し出て樹木の剪定や庭の手入れを行っている。
ここ数年手掛けているのは、県道三日町瀬原線(旧国道4号)沿いの桜並木の剪定や、平泉ホテル武蔵坊の庭の手入れなど。このうち平泉ホテル武蔵坊では、庭木の手入れに加え、3年がかりで増やしたというシャガ(別名胡蝶花)が中庭一面に咲き乱れ、宿泊客やスタッフの目を引いた。
楽しみながら自分のペースで無理せずやることが鈴木さんのモットー。「樹木を何十年と生かしてあげるために手入れは大切。多くの人に手入れの技術や知識を伝えるためにも自分のできる範囲で続けていきたい」と話している。
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