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- ID:
- 32304
- 年度:
- 2015
- 月日:
- 0121
- 見出し:
- 【十勝へのメッセージ~企業トップに聞く~】ニッタクス 新田潔社長
- 新聞名:
- 十勝毎日新聞
- 元URL:
- http://www.tokachi.co.jp/feature/201501/20150120-0020178.php
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- “味のある”製品を
-社長就任の抱負を。
国内に技術を残し、次の世代に継承したい。創業以来、原木から単板をむき、貼り合わせる工程まで一貫して自社でこなす合板生産を続けている。自社の土台である伝統・歴史を大切にし、東南アジアなどの安い大量生産品では不可能な味のある製品を作っていきたい。お客さんの言葉をしっかり聞き、生
い立ちまで分かるような製品を供給することが、メーカーとして最後まで守らなければならない教条だと考えている。
-十勝の思い出を。
皆さんに仲良くしてもらった。パークゴルフや野外でのジンギスカン、ドライブなどを通じ、アウトドア的な生活も楽しんだ。東京はアスファルトばかりで落ち着かず、土や砂利が懐かしい。とかち帯広空港に降りて日高山脈を見るたびに、「帰ってきた」という気持ちになる。十勝工場(幕別町)には営業所機能があ
るが取締役がおらず、これからも自分が毎月足を運ぶつもり。十勝を「離れた」とは全く思っていない。
-十勝工場をはじめとする経営展望は。
十勝工場は築70年近くを経過し、老朽化している。まだ具体的な計画はないが、工場を新築できれば。歴史ある機械を新工場に移設し、大切に使い続けたい。製品で言えば、積層強化木「コムプライト」(薄い木板に樹脂を染み込ませて圧力を掛けた素材)を作っているのは、国内でわが社しか残っていない
。それぞれの用途に細かく応じた合板などの成形もそうだが、日本で細心の注意を払いながら物作りを続けたい。
ファン拡大が恩返し
-十勝へのメッセージを。
もっと地元産品を掘り起こし、大きく発信できるはず。われわれも全国を相手に、十勝の素材を提案したい。合板など自社製品に限らず、旬のアスパラガスやその日の朝に収穫したトウモロコシなどをお客さんに届けるといった取り組みもしたい。自分にとって、十勝のファンを増やすことが十勝への恩返しになる
。食べ物以外で「十勝ブランド」を売り出すのは大変だが、そんな運動もできれば楽しいと思う。
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