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- ID:
- 23570
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0223
- 見出し:
- クローン培養の御室桜を植栽 被災地でも検討
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元URL:
- http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E3E2E1828DE0E3E2E0E0E2E3E09191E3E2E2E2;at=ALL
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 京都の春を締めくくる遅咲き桜として知られる仁和寺(京都市右京区)の「御室桜」について、住友林業がクローン培養に成功し、同寺で21日、第1号苗木の試験植栽が行われた。苗木は今後同寺に約50本植えるほか、東日本大震災の被災地の小中学校などで植えることも検討中という。
御室桜は国の名勝で、現在約130本ある。樹高が低く、目の高さで花が咲き誇るのが特徴。古いもので樹齢360年を超え、樹勢の衰えが目立つ。枯死を防ごうと根からの株分けを続けてきたが、突然変異で八重桜の多くが一重になってしまい、2007年から住友林業筑波研究所(茨城県)などが再生に取り
組んでいる。
枝があまり伸びず、接ぎ木も難しいため、今回は芽の分裂組織を取り出して培養した。実際に花が咲くのは早くて来年になりそうだという。
南揚道・仁和寺門跡は「正統な御室桜をぜひ育てたい」と語ると共に、「被災地の小中学校で命の芽吹きを感じてもらえればうれしい」と抱負を述べた。
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