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- ID:
- 23526
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0220
- 見出し:
- 手づくり郷土賞:岩国往来復活に尽力「まちづくり協」が受賞
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20120219ddlk35040202000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 岩国市にある、江戸時代の古道「岩国往来」を復活させ、観光や地域交流に生かしている「岩国往来まちづくり協議会」と同市の取り組みが、国交省の11年度「手づくり郷土賞」(一般部門)に選ばれ、国交相認定証授与式が17日、同市民会館であった。
式には、同協議会の藤森勝彦会長ら往来沿道の自治会関係者らが出席した。
岩国往来は山代地方と呼ばれる同市本郷町から美和町の松尾峠、旧城下町を経由して、海運で栄えた市中心部の今津地区に至る古道で約30キロ。旧藩主の吉川氏が関ケ原の合戦後、島根県安来市から岩国への転封の際に利用したとされ、江戸時代には、役人の往来のために整備され、山代地
方の特産品で和紙の原料であるミツマタやコウゾなどを運ぶ道として大正時代まで利用された。しかし、近年は車道に取って代わられ、歩くこともできない状態だった。
藤森会長らが05年から、往来の調査を始め、06年10月に協議会を発足。沿道の人々と協力して、倒木の除去や下草刈りに始まり、間伐材を材料に、案内板を設置し、江戸時代に藩主が往来する際に休息した駕籠立場や一里塚を復元。散策マップを作製し、往来ウオーキングを実施するなど観光資
源として活用している。
藤森会長は「手作りで復活させた岩国往来で町を活性化させたい。多くの人々に歴史、文化、自然、地元の人々と触れ合いながら歩いてほしい」と話していた。
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