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- ID:
- 23090
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0105
- 見出し:
- 古典グライダー、空へ
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120105-OYT8T00005.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- かつて世界の大空を舞った木製のビンテージグライダー(古典機)の復元作業が北海道滝川市で進められている。1930~60年代頃にドイツやオーストリアで製造された12機が対象で、東京、神奈川、愛知、福岡などのグライダー製作会社OBや飛行機の元整備士ら約20人が集う。早ければ年内にもこ
のうち1、2機が大空を再び舞う状態になる見通しだ。
12機は神奈川県内で古典機の収集と復元に取り組み、2007年に亡くなった本多誠之さんが所有していた。
主翼がカモメのように曲がったものや、尾翼がV字形のものなど、独特の外見が特徴で、飛行可能な機体が世界に3機しか残っていないドイツ製「ミニモア」など貴重なグライダーも多い。
滝川スカイスポーツ振興協会が本多さんの遺族から了解を得て、今春に空き校舎を転用した工房へと本格的に移して復元作業を進めることにしている。
同協会では技術の継承や観光活性化にもつなげたい考えで、5、7、9月の年3回にわたって作業を一般公開する予定だ。復元された機体も工房で展示するという。
同協会インストラクターの日口裕二さん(51)は「味のあるグライダーが急速に失われている今、全国の方の力を借りて夢を継承していきたい」と話す。
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