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- ID:
- 23397
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0207
- 見出し:
- 品目・地域 より綿密に 検査の現状県庁で報告 新規制値導入を想定
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元URL:
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20120207/CK2012020702000064.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 県産農産物などの放射性物質検査をめぐり、昨年三月の福島第一原発事故以降、県が行った検査の現状が六日、県庁で開かれた「とちぎ食の安全・安心推進会議」で報告された。食品の暫定規制値は二〇一二年度から現行より厳しくなる見通しで、県は出荷前などに細かな検査を続ける。 (神田要一
)
■野菜・肉牛
県農業試験場で検査した品目は一月二十六日現在、野菜や果樹、米、肉牛や原乳といった畜産物、アユなどの水産物を合わせて計七十七種類で、約二万二千検体に上る。
昨年八月に出荷停止となった肉牛は、同月末の出荷再開後から全頭検査を続け、二万七百七十三検体を調べた。国の暫定規制値(一キログラム当たり五〇〇ベクレル)に対し、五〇ベクレル以上の放射性セシウムが検出されたのは十件だけ。昨年十一月以降、五〇ベクレルを超えたケースはない。
一方、昨年五、七月に鹿沼、大田原、栃木市で規制値を超えた生茶葉は今も県全域で出荷を自粛している。
■キノコ類
乾燥シイタケと生シイタケ、ヒラタケなど五品目七十四検体と、ワサビ五検体などを検査。このうち原木ナメコ、原木クリタケ、乾燥シイタケが出荷停止になった市町では、出荷できない状態が続いている。
一二年度から新たな規制値が導入されることを想定し、県林業振興課の担当者は「検査品目を増やし、調べる地域も綿密にしていきたい」と説明。農家に対しては、使用する原木なども自主検査するよう指導している。
■検査態勢
県農業試験場に精密検査機器を一台から二台に増やし、二月には県保健環境センターにも機器を整備。県農業試験場では出荷段階の農産物などを調べているが、同センターでは市場に流通している野菜や加工食品も対象に検査を始める。
このほか、県消費生活センターにも簡易検査機器を導入。昨年十二月から、予約制で生鮮食品などの検査を始め、干し柿や梅干し、井戸水など四十二検体を検査している。
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