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- ID:
- 26137
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1210
- 見出し:
- 乾燥を大幅短縮 浅野太鼓 倉庫新設へ
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/economy/news/CK2012120602000202.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 700個分保管 湿度管理を徹底
和太鼓メーカーの浅野太鼓楽器店(石川県白山市)は本社隣に木材乾燥用の倉庫を新設する。除湿器を導入して乾燥期間の短縮につなげる。投資額は約一億五千万円。来年一月に着工し、十二月の稼働を目指す。
倉庫は三階建て延べ約千百平方メートルで、小型から大型の太鼓約七百個分の木材の保管スペースを設ける。建設地は現在は駐車場として利用している。
工場では太鼓の原木のケヤキを切断後、乾燥や削りの工程を繰り返して形を整えていく。
ひび割れを防ぐため自然乾燥させているが、小型の太鼓でも乾燥工程に二年が必要。新倉庫では除湿器で室内の湿度管理を徹底し、一年にする。
さらに生産を効率化するため、木材の内側と外側を削る工程を一台でこなせる高性能のNC(数値制御)旋盤も約一千万円を投じて来春導入する。これまでは複数の旋盤を使う必要があった。
中型から大型の太鼓演奏に使うバット形をした高級バチの製造にも活用する。バット形バチは職人が手作業で仕上げており、一日当たり二~三本が限度だが、機械化で二十本程度を作れるようにする。
浅野太鼓は一六〇九(慶長十四)年創業の老舗。直径三尺(約一メートル)以上の太鼓の国内トップのシェアを誇り、売上高は二〇一二年三月期で約十億円。
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