v10.0
- ID:
- 25980
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1122
- 見出し:
- 祭祀使用の木片発見/高島・上御殿遺跡
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001211210001
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 高島市安曇川町三尾里の上御殿(かみ・ご・てん)遺跡で、奈良時代後半から平安時代初めにかけての人形代(ひと・かた・しろ)と呼ばれる墨で顔などを描いた木片6点が見つかったと、県教委が発表した。
人形代は、身代わりとして川などに流し、罪やけがれなどをはらう道具で、こうした祭祀(さい・し)は律令制度にのっとり、官衙(かん・が)(役所)の関連施設で行われたことから、遺跡周辺が旧高島郡南部の重要地点だったことがうかがえるという。
鴨川の河川改修に伴う天神畑・上御殿遺跡の発掘調査は2008年度に始まり、昨年度は古墳時代の竪穴住居跡や木棺墓などが見つかっている。
今年度は昨年度の調査地の北側約5千平方メートルの範囲を発掘。出土した人形代は長さ10~27センチ、幅1・3~3・5センチの大きさで、ほかに斎串(い・ぐし)と呼ばれる祭場を区切って結界を示す木製の釘など6点が見つかった。
また、住居2棟、倉庫4棟の建物跡も見つかり、調査した県文化財保護協会の中村健二副主幹は「配置から推測して、北側の未調査地から役所の建物が見つかる可能性がある」と話した。
現地説明会は23日午後1時半から。雨天決行。問い合わせは同協会(077・548・9780)へ。
..