v10.0
- ID:
- 25903
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1115
- 見出し:
- 根尾谷淡墨桜:7年ぶり、支柱取り換え−−本巣
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/gifu/news/20121114ddlk21040113000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 日本三大桜の一つで、樹齢1500年を超える本巣市の「根尾谷淡墨桜」の支柱取り換え工事が12日、同市根尾板所の淡墨公園で始まった。支柱が風雨雪で朽ちてきたため市教委が7年ぶりに取り換える。工事は1級造園技能士ら7人が16日まで行う。
淡墨桜は継体天皇のお手植え伝説があり、山梨県の「山高神代桜」、福島県の「三春滝桜」とともに日本三大桜とされる。国の天然記念物。樹高約17・2メートル、幹回り9・1メートル。東西南北に20メートル以上も張り出す5本の太い枝などを支える支柱をすべて取り換える。
支柱には淡墨公園の市有林から切り出したヒノキの間伐材を利用。表面を防腐剤加工して耐久性を高め、「二脚鳥居」の形に組む。周囲に広がる細い枝1本につき14本の支柱で支える。初めて試みた防腐剤加工により、耐久性はこれまでの約2倍の15年ほどになるという。
市文化財審議会長の樹木医・浅野明浩さん(71)は「横に張る太い枝は皮だけになって生きており、空洞に発泡ウレタンを詰めてある。奇跡的な生命力を持つ桜だが、自分で立っている力がないので、支柱の強化が大切。来春も立派に花を咲かせたい」と話している。
..