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- ID:
- 25818
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1107
- 見出し:
- 鋼の板や丸太利用 液状化対策を実験
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000761211060001
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 戸建て住宅の液状化対策の開発を後押しするため浦安市が無償提供した公園用地で、ハウスメーカーや建設会社による実証実験が本格化している。従来より安く効果的な工法を目指し、丸太を地中に打ち込んだり地盤を板で囲んだりする工法などに取り組んでいる。
実験が行われているのは東京ディズニーリゾートに近い市運動公園の陸上競技場予定地。市が今年初めに事業者を公募し、希望する9グループを選んだ。
このうち住友林業など5社のグループが1日、独自開発した工法を施工する様子を報道陣に公開した。戸建て住宅を新築する際、薄い鋼の板を基礎の周囲に打ち込む工法で、地盤を板で囲み、液状化の際に土砂の流出を抑えて建物の傾きを防ぐ仕組み。板は小型の重機でも施工が可能という。
模型を使った実験も別の場所で進めており、東日本大震災のような長い揺れに耐えられるのかといった点を検証している。建坪18坪で深さ5メートルまで板を打ち込む場合、200万円前後の費用がかかると想定しているが、「費用対効果を考えて客にどう提案するのか検討したい」という。
このほか、飛島建設など3社のグループは間伐材の丸太を地中に打ち込み、地盤を補強する工法の実証実験を行っている。間伐材を使うことでCO2削減の効果も見込めるという。
実験は公園整備の都合で今年度いっぱいまでに終わる予定で、市は実験結果について企業側から報告してもらうことにしている。
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