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- ID:
- 23249
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0120
- 見出し:
- 絶滅危機のスマトラトラ40頭死ぬ
- 新聞名:
- スポーツ報知
- 元URL:
- http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20120119-OHT1T00176.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- インドネシア林業省当局者は19日までに、同国スマトラ島に生息し絶滅の危機にひんしているスマトラトラが2011年に少なくとも40頭死んだと明らかにした。密猟や森林破壊による生息域の減少が主な原因という。地元紙が伝えた。
スマトラトラは現在、400頭前後にまで減っていると推定されている。国営アンタラ通信によると、インドネシア政府は世界銀行の協力を得て2022年までに700頭に増やす計画を進めているが、実現が危ぶまれている。
スマトラ島南部ブンクル州では今月、密猟者が仕掛けたわなにかかった5歳前後の雄のスマトラトラが見つかった。やりで数カ所を刺されけがをしており、首都ジャカルタの病院に運ばれたが死んだ。
スマトラトラの毛皮は敷物、骨は漢方薬などとして使われ、密猟が絶えない。さらに、スマトラ島ではパルプ用の木の伐採や農園開発により、トラが生息する森林の減少が深刻化している。
スマトラトラはトラの中で最も小型の亜種で、しま模様の数が多いのが特徴。インドネシアでは20世紀にジャワ島のジャワトラ、バリ島のバリトラが絶滅している。
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