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- ID:
- 23229
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0119
- 見出し:
- しじら織でひな人形作り 阿波の夫婦挑戦
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20120118-OYT8T01039.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 「地元の特産知って」あすから徳島で展示
阿波しじら織を使ったひな人形作りに励む横畠さん夫婦(阿波市阿波町で)
阿波市阿波町で手作りの木工作品を販売する「てづくり工房 寛・美」を営む横畠寛さん(63)と美千恵さん(63)夫婦が、阿波しじら織のひな人形作りに励んでいる。「地元のいいものを多くの人に知ってほしい」と、昨年から作っている木片や卵の殻のひな人形に、しじら織を加えた。20日から徳島市立木工
会館で開かれる「ひな祭り展」(3月4日まで)に出品する。(土井省一)
木彫りなど物作りが好きだった2人は、2009年11月、自宅に念願の手作り工房を開店。流木や間伐材、ピスタチオの殻など目の前にあるものすべてを材料に、動物をかたどった小物や壁掛け、傘立て、鉛筆立てなどさまざまものを作ってきた。木片を生かした羽子板やクリスマス用のリースなど、季節を表
す作品も並んでいる。
昨年からは、「ひな祭り気分を楽しんでもらおう」と、ヒノキの廃材や卵の殻を使ったひな人形作りも始めた。さらに、今年は「壁に掛けられる手軽な人形は出来ないか」と頭をひねった結果、これまで、ティッシュケースやクリスマスリースなどを作ったことのある地元産の阿波しじら織の布を使って挑戦することにした
。
人形を作り上げるまでには、布を小さく切って頭や髪の毛、着物など10以上のパーツを作り、張り合わせたり、色合いを考えたり、予想もしなかった細かい作業が必要で、試行錯誤の連続だった。
さらに、人形に立体感を持たせるため、綿や紙を使って厚みを出す工夫も加えた。人形が完成しても、男びなと女びなを向かい合わせにして背板に張り付ける際のバランスが難しいという。背板のデザインを変え、布で作った花も添え、華やかさを加えることにしている。
昨年から作っているヒノキの木片や卵の殻を使ったひな人形は、男びなはVネック、女びなはUネックにするなど細かい気配りをしたが、「しじら人形」は、それ以上に気を使うという。それでも2人は「壁に掛けることが出来れば、気軽に飾ってもらえるのでは。細かい作業ですが、作り上げるのが楽しみ」と意気込
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