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- ID:
- 25286
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0914
- 見出し:
- 国産丸太、卸価格の上昇続く
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元URL:
- http://www.nikkei.com/article/DGXNZO46111430T10C12A9QM8000/
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 国産丸太の卸価格が上昇した。全国森林組合連合会(東京・千代田)がまとめた販売所全国21カ所の平均価格は、8月上旬時点で杉柱用が1立方メートル1万円と7月比で約8%(700円)高い。買い手の製材工場が原料となる丸太の在庫を先行きの需要拡大期待から積み増し、需給が引き締まった。
上昇は7月に続き2カ月連続で、3カ月ぶりに1万円台を回復した。合板などの原料に使う杉中目丸太も9カ月ぶりに値上がりし、5%(500円)高の1立方メートル1万700円となった。ヒノキの丸太も上昇した。
年明け以降に購入者に引き渡す住宅に使う製材品の需要を見込み、丸太の引き合いが上向いている。住宅の柱用の製材品を生産する工場では「原料在庫を積み増そうと丸太を購入している」(栃木県森林組合連合会)。
「足元の買いは需要期を控えていることが主因。消費増税をにらんだ引き合いがあるかは現時点で判断できない」(建材商社)という。
7月に全国21カ所で伐採業者が販売した杉丸太の数量は6月比で2割弱減少。供給減も需給引き締まりにつながった。
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