v10.0
- ID:
- 申し込み・問い合わせは、実行委(同市三島支所産業建設課)(電)0258・42・2249。
25285
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0914
- 見出し:
- 松枯れ防止 低周波振動で虫に産卵させず
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120913-OYO1T00852.htm?from=main1
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 全国で被害が拡大している松枯れを防ぐ新しい方法を、森林総合研究所の高梨琢磨・主任研究員らが開発した。病原体を媒介する昆虫は、松が振動していると寄りつかない性質を利用。低周波で弱い振動を与える装置を松に取り付けると、この昆虫は産卵しないことを確認した。13日から大阪大で開かれ
る日本動物学会で発表する。
松枯れは、1ミリ・メートル弱の線虫が松の木の内部に入り込むことで起きる。線虫は、松の樹皮を食べるマツノマダラカミキリによって運ばれ、樹皮を食べた跡から侵入する。林野庁によると、2011年度には北海道を除く46都府県で計65万立方メートルの松が被害を受けた。
高梨さんらは、1秒間に100回の弱い振動を与えた松の丸太に、この昆虫の成虫40匹を放して観察。昆虫が丸太に止まる頻度や樹皮を食べる量は、振動しない丸太の5~12%にとどまった。さらに、丸太1本にメスを6匹放した場合、振動がないと一晩で平均15個の卵を産んだが、振動していると全く産
卵しなかった。
成虫が生息する6~8月頃に、松に振動を与えれば防除が期待できるという。高梨さんは「地面を振動させて複数の松を守る方法なども検討したい」と話している。
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