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- ID:
- 25128
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0830
- 見出し:
- 「福島復興に役立つ研究」に
- 新聞名:
- 中国新聞
- 元URL:
- http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201208300017.html
- 写真・動画など:
- 【イラスト】
- 記事内容
- 広島大や広島国際学院大などが共同で進めている、放射性物質に汚染された植物を微生物や細菌の力で処理する仕組みを探る研究が、福島第1原発事故の復興に役立つ研究として文部科学省の推進事業に選ばれた。29日、広島大の浅原利正学長が記者会見で発表した。
計画では、汚染された雑木や農作物などに水を加えて機械で粉砕し、液状にする。酵素を加えて、微生物で十分に発酵させる。
放射性セシウムを体内に取り込む性質がある細菌を投入。細菌を特殊な吸着剤で回収後、乾燥させて厳重に保管する。残った水は安全性を確かめたうえで捨てる。
福島県内では現在、汚染された植物は伐採後、積み上げてシートを被せている。研究している処理方法を使えば、保管量を大幅に減らすことができる。
研究チームには、広島の2大学と静岡大、森林総合研究所が参加している。今後は文科省から補助金を受ける。3年間以内に処理方法を確立。実用化を目指す。
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