v10.0
- ID:
- て来るという。©AFP
24909
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0727
- 見出し:
- 県内最大トチノキ
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shiga/news/20120726-OYT8T01372.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- ◇幹回り8メートル、高さ29メートル、推定500年
高島市朽木の山中で確認された県内最大のトチノキの巨木
環境保護グループ「巨木と水源の郷(さと)をまもる会」(青木繁会長)は、県内最大のトチノキの巨木が、安曇川上流域の高島市朽木雲洞谷(うとだに)の山中で確認された、と発表した。地上から約1・3メートルの部分の幹回りが8・07メートルあり、高さ29メートル。樹齢は推定約500年で、室町時代の〈
生まれ〉。山林の所有者は伐採せず、保全する考えを示している。
同会が16日に実地調査を行い、確認した。これまでに確認した237本の中で最大だった能家地区のトチノキ(幹回り7・20メートル、高さ25メートル、推定樹齢約400年)を上回っていた。大きな枝折れや、幹に「うろ」と呼ばれる空洞はなく、枝を広げた範囲(樹冠)は直径約30メートルもある。
同日の調査では、近くの谷でも、幹回りが3メートルを超すトチノキが20本以上確認された。周辺には樹齢約40年の杉が植林されている。
会は、住宅建材として巨木が50~60本伐採されたことから2010年に結成され、実態調査などを行っている。23日には会員らを対象に見学会が行われ、約20人が参加。約20年ぶりに現地を訪れた所有者の杉原孝子さん(81)は「この辺りでは、約50年前までは炭焼きをしていた。その後、周辺に杉を
植え、20年程前まではトチの実を採っていた。倒れている杉もある中、トチノキが変わらず達者でいてくれてうれしい」と目を細めていた。青木会長は「幹回りが8メートルを超すのは国内でもまれ。新芽が吹くなど健全で、まだ大きくなる可能性がある」と話している。
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