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- ID:
- 24834
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0720
- 見出し:
- ヒノキギターを製作 名張の松本さん
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元URL:
- http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20120720/CK2012072002000020.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 趣味でギター作りを手掛けている名張市西原町の公務員松本孝寿さん(47)が、尾鷲ヒノキの間伐材を使った「ヒノキギター」を完成させた。大紀町滝原の森林林業体験施設「ひのき家(や)」を管理運営する堀木元木さん(29)が材料を提供したのがきっかけ。八月五日に同施設で発表会を開き、珍しいギ
ターの音色を披露する。
松本さんは十年前に大阪の教室に通ってギター作りを覚えた。昨年には自前の工房「松ギター堂」を自宅横に設け、ギター作りを楽しんでいる。
ギターの材料は、堀木さんが昨年春に入手した尾鷲ヒノキの板。樹齢八十年で直径四十センチほどの間伐材を加工した板で、当初はまな板にするつもりだったが、木目がきれいで目が詰まっていたため、惜しくなった。音楽の趣味を通して交流のあった知人の松本さんに相談し、ギターを作ってもらうことにした
。
松本さんは一月に製作を開始。ヒノキは普段使う外国産材よりも堅く、粘りがあるため加工に苦労したが、胴体からネックまでほとんどの部分に尾鷲ヒノキを使ったギターが五月に完成した。
ヒノキギターは、「パーラーギター」と呼ばれる通常のギターより小さめで気軽に弾くタイプ。材料の木目の美しさが生かされており、音も厚みがあって満足できるレベルという。ヒノキ独特の香りもある。
松本さんは「思った以上の出来。今後もヒノキやケヤキなどの国産材でギターを作りたい」と意欲をみせる。
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