v10.0
- ID:
- 椿尾信雄氏(北海道水産林務部林業木材課)
ベンジャミン・ペトロック氏(米国大使館農務官)
24632
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0624
- 見出し:
- サン・ファン号マスト修復へ
- 新聞名:
- 三陸河北新報
- 元URL:
- http://www.sanriku-kahoku.com/news/2012_06/I/120623i-sanfan.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- カナダ製材会社が木材提供
使節船出帆400年の来年10月営業/
東日本大震災で休館している石巻市渡波の県慶長遣欧使節船ミュージアム(サン・ファン館)に、震災後の強風で折れた復元船「サン・ファン・バウティスタ号」のマストを修復するためのカナダ産木材が贈られた。サン・ファン館は現在、被災した展示施設の復旧工事に着手している。使節船の出帆から40
0年に当たる2013年10月の営業再開を目指し、サン・ファン号の補修も進める。
サン・ファン号のマストは昨年4月の暴風雨で、3本のうち2本が倒壊した。
修復に使用される木材は長さ10・4~16・2メートル、直径66~106センチのベイマツとスギ計5本。約1年をかけて乾燥させ、新しいマストに仕上げる。
使節船出帆400年にちなみ、いずれも樹齢400年前後の木が用意された。県消費生活・文化課によると、国内では入手困難な大きさという。
寄贈したのはカナダ・ブリティッシュコロンビア州の製材会社「ウェスタン・フォレスト・プロダクツ社」。昨年秋に県内を訪れた州幹部に、県がマスト修復用の木材提供を要望。木材生産者団体「カナダウッド」が仲介した。
木材は21日、サン・ファン館に搬入された。立ち会ったカナダウッドのショーン・ローラー日本代表は「復興の役に立てるのはうれしい」と語った。
製材会社日本法人の大森秀昭シニアマネジャーも「サン・ファン号は宮城のシンボル。贈った木がそのマストに生まれ変わるのは名誉なことだ」と述べた。
県消費生活・文化課の横田豊課長は「木材の寄贈を受けたおかげで、マストを補修できることになった。来年10月までにサン・ファン号を元通りの姿にしたい」と話している。
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