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- ID:
- 24631
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0624
- 見出し:
- ニッチ市場への対応を アメリカ広葉樹に期待
- 新聞名:
- Web家具新聞
- 元URL:
- http://www.kagu-news.com/1201/120623-ahec.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 広葉樹の現状や木材の有効活用など活発な意見交換が行われた
アメリカ広葉樹輸出協会は、4月25日(水)、北海道旭川の旭川グランドホテルで、「北海道の家具・木材業界との広葉樹懇談会」を開催した。
地元の家具メーカー、木材輸入業者、北海道水産林務部林業木材課長、米国大使館農務官ら10名の討論者とオブザーバーとして地元の関連会社から35名が参加、広葉樹材と家具にまつわる諸問題について、活発な意見交換が行われた。主な議事内容は次の通り。
1.北海道でのアメリカ広葉樹材を含む広葉樹の現状
北海道の広葉樹は蓄積量及び径級が回復しておらず、現在の需要に応えることが難しい。(北海道水産林務部林業木材課長、椿尾信雄氏)・2009年のロシア政府による原木の輸出関税引き上げ以降、脱ロシア化が進行、安定供給可能なアメリカ広葉樹材や欧州からの広葉樹材の輸入が増加する傾
向にある。
日本では大量生産大量消費の時代が終わり、中小の家具メーカーは国内のニッチ市場をいかに掴み、いかに個性的な家具・木工作りをしていくかに力点を置いているが、そのニーズに対応できる米国の供給パートナーがなかなか見つからないという現状がある。だがその一方で、旭川の木材業界は、多く
の国から様々な樹種を輸入する努力を続けており、安心して家具作りが出来る。
2.家具材・内装材としてのアメリカ広葉樹を含む木材の有効利用
日本ではキャラクターマークを取り入れた家具が多く普及し始めており、米国の乾燥技術の向上と合わせ、No.1コモン(Bグレード)も思ったより割れや節も少なく、使用を増やせる。
3.日本での北海道の家具及び木質内装材のプロモーションについて
今後の旭川の家具業界としては、創造的かつ知的な家具産業として、小規模で個性的な工場で、デザインを主軸としたものづくりを地域の特徴としたい。家具の輸出先である欧州では、旭川の家具産業の技術力は高く評価されており、高額な家具としても販売可能になってきている。また、長期的・安定的に
地域的な戦略として、若者を育てる、本物を見る目を育てる教育をするためにも「ものづくり大学」の創設が必要である。
討論者(順不同)
長原實氏(株式会社カンディハウス)、桑原義彦氏(株式会社匠工芸)、関口浩樹氏(株式会社いさみや)、高橋秀樹氏(昭和木材株式会社)、高原郷氏(北日本木材株式会社)、松尾和俊氏(空知単板工業株式会社)、三津橋睦氏(三津橋産業株式会社)、吉村純一氏(有限会社インテリア北匠工房)
以上、旭川企業
来賓
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