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- ID:
- 24415
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0530
- 見出し:
- 須坂市街地に「黒壁」設置 若手経営者らの会が計画
- 新聞名:
- 信濃毎日新聞
- 元URL:
- http://www.shinshu-liveon.jp/www/topics/node_217833
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 須坂市の若手経営者ら12人でつくる「須坂景観づくりの会」が、市中心部の市道沿い約500メートルに昔ながらの木製の「黒壁」を設置し、統一感があり、趣を感じられる通りにしようと計画している。明治から昭和にかけて製糸業が繁栄し、伝統的な街並みが残る須坂。より魅力のある景観とし、観光名所に
したいと考えている。
市道(幅6~7メートル)は立町と本上(ほんかん)町にまたがり、国道406号と、県立須坂病院の東側を通る市道を結ぶ。一部は、江戸時代に須坂藩邸に続く大門があったことから「大門(だいもん)通り」と呼ばれる。道沿いには、白壁の蔵造りの建物も多く残る。
景観づくりの会は今月、須坂市の景観を考えようと発足した。黒壁の設置が初めての取り組みで、理事長の飲食店勤務小林義則さん(36)=須坂市立町=は「蔵の白壁がより映える」と話す。須坂病院側の一帯には須坂クラシック美術館などの観光施設が集まり、国道406号側にも古い街並みが残っ
ているため、小林さんは「通りが魅力的になれば、須坂の街なかを歩くのがより楽しくなるはず」と期待する。
市道沿いの約30世帯のうちこれまでに15世帯から了解を得ており、7月から設置を開始する。事業費は総額で1千万円以上になる見込みという。県の「地域発元気づくり支援金」約160万円を活用するが、設置できるのは50~70メートルほど。残る部分400メートル余には寄付金を充てる考えで、現
在、会員が経営する飲食店などに募金箱を置いている。小林さんは「寄付をしてもらうことで市民がより愛着を持てる景観になると思う」と話す。
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