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- ID:
- 23171
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0113
- 見出し:
- 出雲大社が三次でヒノキ植林
- 新聞名:
- 中国新聞
- 元URL:
- http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201201120043.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 出雲大社(出雲市大社町)は今春、国宝本殿の大屋根に使う檜皮(ひわだ)を確保するため、三次市の山林でヒノキを植林する。1744年造営の本殿は約60年に1度、大屋根のふき替えを重ねている。大量に使う檜皮の調達難も懸念されており、神社独自に植林事業に取り組むことを決めた。
三次市三良坂町の山林約3・6ヘクタールに、ヒノキ約9千本を植える。同市出身の信者から2007年に奉納された山林で、氏子や信者たちも参加し、3月に植林を始める。
枝打ちなど山林の管理業務は三次地方森林組合(三次市)に委託。間伐などを経て、100年後に900~600本を確保する計画でいる。
来年5月の「平成の大遷宮」に向けて、出雲大社は2009年9月から11年12月にかけて本殿大屋根をふき替えた。工事を手がけた児島工務店(岡山市北区)によると、使用した檜皮は約47トン、64万枚。樹齢80年以上の立ち木から採取する必要があり、岡山県や兵庫県、和歌山県など西日本全域から
調達した。
一方で、良質な檜皮を供給できるヒノキ林は全国的に減少傾向にある。同社は「出雲大社の本殿で使う檜皮はサイズも大きく、必要な量を確保するのが難しくなる恐れもある」と指摘する。
ただ、今回の植林で確保できる檜皮は3~4トンで、1回のふき替えに必要な量の1割にも満たない。出雲大社は「今後も植林面積を広げ、将来の改修に備えたい」としている。
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