v10.0
- ID:
- 以上
24043
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0416
- 見出し:
- 樹齢50年の市有林で初の皆伐事業
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元URL:
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=229881
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 和歌山県田辺市は約2600ヘクタールに上る市有林の一部で皆伐する事業を始めた。市有林の間伐はあったが山の木をすべて切る皆伐は初めて。市有林には樹齢50年生前後のスギやヒノキが多く、今後伐採期を迎えるという。2012年度には60年生以上を本格的に伐採する経営計画を立てるため
の調査を始める。
市が初めて皆伐に乗り出したのは中辺路町高原の山林16ヘクタール。第三者から借りた土地に市が植林している「地上権山」。賃借契約の終了時を迎えて皆伐することになった。立木の9割がヒノキで1割がスギという。
皆伐作業は地元の森林組合に委託しており11年末に着手した。13年3月末までに終える予定。木材の売り上げは約5千万円、伐採や搬出などの経費として約3千万円を見込んでいる。
市有林のうち土地も立木も市に所有権があるのが950ヘクタール。「地上権山」は850ヘクタール。市有地で第三者に貸し付けている「地上権貸し付け中」が800ヘクタールある。
市森林局によると、市有林の多くが樹齢50年前後。60年生以上の市有林は44ヘクタールあり、伐採期を迎えるに当たって「売れる木がどれくらいあるのか」「いくらぐらいで売れる木なのか」を調べるという。
市は市有林の管理を委託している市内の森林組合に調査を委託する。調査費用は96万6千円。
市森林局の古久保敏雄局長は「木材価格の低迷で林業が厳しい時代になっている。市民の財産である市有林を売り、市有林の運営に充てたい」と話している
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