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- ID:
- 23617
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0229
- 見出し:
- 「立曳き工法」でクスノキの移植終了 熊本市2012年02月28日
- 新聞名:
- くまにち
- 元URL:
- http://kumanichi.com/news/local/main/20120228001.shtml
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 国土交通省は27日、熊本市新屋敷の白川河川敷で、江戸時代から続く「立曳[たてび]き工法」による2本目のクスノキの移植を終えた。大木を立てたまま人力で動かす九州初の試みが、計画された2本とも成功した。
同工法は、重機でつり上げる通常の工法と違い、掘削した運搬路に丸太6 件を並べ、その上を滑車とワイヤを付けた木製のろくろ「かぐらさん」で引っ張る。
移植は大甲橋際の河川改修の一環。同省や樹木医、造園業者らでつくる検討委が昨年6月から協議。同工法による移植は2本で、費用は計2千万円。最初の1本(高さ約15メートル、重さ約80トン)は8日に移植した。
2本目は、高さ約15メートル、樹齢推定100年で重さ約100トン。根が河川の石垣に張りつき、枝が河川側に伸びていたため、根鉢を逆方向に伸ばすなどしてバランスを取った。
多くの見物客が見守る中、検討委のメンバーら総勢約70人で、かぐらさんを回し、約3時間半かけて白川小寄りに18メートル動かした。
同省熊本河川国道事務所白川出張所の阿部成二所長は「多くの人に見守られ、移植が完了した。一つの物語ができてうれしい」と話した。
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