v10.0
- ID:
- 49824
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0224
- 見出し:
- 松に栄養過多の腐葉土はNG
- 新聞・サイト名:
- 日高新報
- 元URL:
- http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2011/02/post-3702.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 美浜町の松原小学校(稲葉喜宣校長)で22日、県林業試験場による松林に関する特別学習会が開かれた。4年生42人が研究員から松林と菌根性キノコ「ショウロ」の話を聞き、学校近くの保安林内で手入れをされた松林と放置されたままの松林の違いを観察。ノコギリを使っての間伐、ショウロの発生を促
す胞子液の散布も行った。
グラウンド南側の児童の遊び場ともなっている松林は、普段から子どもたちが清掃を行っているため、松にとって良好な土壌が保たれている。しかし、子どもたちが清掃していないグラウンド西側の松林は、雑木が茂って日当たりが悪く、雑草が伸び、地面には松葉が堆積するなど、松にはよくない腐葉土化が
進んでいる。
この日の特別学習では両方の松林に入り、木の周りの土を掘って根の状況を観察。松葉のない保安林の松の根は太く長く、深く根ざしていたが、雑木林の方は根が細く短く、地面の腐葉土のところで止まっていた。
講師の坂口和昭主任研究員は「腐葉土は人間の食べ物でいえば、カロリーの高いステーキや唐揚げです。松も周囲に腐葉土があれば、そこから十分に栄養をもらうことができ、根も地中深く張ることがありません。そうなると、木は弱くなり、台風がくれば倒れてしまいます」などと話し、松林の環境保護には
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