v10.0
- ID:
- 51772
- 年度
- 2011
- 月日:
- 1004
- 見出し:
- ふれあいの森整備、人手を募集 ヤマザクラの名所、後世に
- 新聞・サイト名:
- 産経新聞
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/news/111004/ngt11100402200000-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 全長15キロに満たない日本一短い山脈「櫛形山脈」に連なる橡平(とちだいら)(新発田市)の桜の名所「ふれあいの森」で、ヤマザクラの幼木を保護しようと、地元の加治川さくらの里づくりの会などが森林整備作業を進めている。15日にはボランティアを募り、今年2回目の作業を行う。活動を支援する同市
の二階堂馨市長は「櫛形山脈は新発田市にとって宝の山。多くの方に桜の保護に協力をお願いしたい」と訴えている。
ふれあいの森は国の天然記念物「橡平桜樹林」に隣接する国有林約75万平方メートル。高さ10メートルを超すヤマザクラの大木が多く、橡平桜樹林の眺望スポットとして知られる一本松展望台から見える桜は、実はふれあいの森の桜だという。
しかし、ふれあいの森はヤマザクラだけでなく他の木も高木が多く、林床に日が差さない場所が多い。このため、ヤマザクラの幼木は大きくなれず、老木に次ぐ壮年期のヤマザクラが育っていないのが実態だ。
ヤマザクラは老木化も進み、旧加治川村(現同市)が平成16年から3年間、一本松展望台の正面から見えるふれあいの森約25万平方メートルのヤマザクラを調べたところ、枯死や一部が腐食、幹が裂けるなどの被害木が約220本もあったという。
里づくりの会事務局の布川功さん(74)は「橡平には約700本のヤマザクラがあるが、樹齢200年になる老木もあり、衰退している。なんとしても幼木が生え育つ環境を作り、後世につなげたい」と話している。
今回の整備は約2千平方メートルが対象。林床に日が届くように低木の伐採や枯死した木の除去、下草刈りなどを行う。15日午前8時半から大峰山駐車場(新発田市貝屋)で受け付け、同9時半から2時間作業する。昼食と交流会の後、午後2時ごろ解散。定員50人。申し込みは5日まで。問い合わせ
は新発田地域緑化推進協議会(電)0254・29・0600。
..