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- ID:
- 51755
- 年度
- 2011
- 月日:
- 1003
- 見出し:
- 針葉樹林の落ち葉除去で空間線量2割減
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://www.asahi.com/national/update/0930/TKY201109300561.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 農林水産省は30日、放射性物質で汚染された森林を除染する方法についての実験結果を公表した。針葉樹林では、落ち葉を取り除けば空間放射線量が約2割下がることを確認できたという。さらに「除染によって人の生活圏での線量低減に効果があるのは森林の境から約20メートル内部まで」とし、この
範囲の落ち葉を取り除くことを推奨している。
実験場所は福島県の大玉村と郡山市。杉林で放射性セシウムの分布を調べ、針葉樹では葉に38%、落ち葉に33%、土壌に17%の割合で存在するとわかった。
その上で落ち葉や下草を取り除く実験を実施。12メートル四方を除去すると放射線量が約2割減った。この結果から試算し、20メートル以上除去しても低減効果は変わらないとの結果を導いたという。
広葉樹の場合は原発の爆発時に葉がついておらず、落ち葉へのセシウム分布度が高いといい、落ち葉の除去で5割程度の線量低減が見込めるという。
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