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- ID:
- 51578
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0914
- 見出し:
- 自作の舟で富士川渡り 半世紀ぶり「嫁入り気分」
- 新聞・サイト名:
- 山梨日日新聞
- 元URL:
- http://www.sannichi.co.jp/local/news/2011/09/13/11.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- かつて富士川を往来した木製の「渡し舟」を自作した、富士川町(旧鰍沢町鹿島)出身の建築業斎藤義広さん(79)と妻あけみさん(74)=甲府市青葉町=が11日、渡し舟に乗り、富士川を渡った。渡し舟は49年前、甲府市出身のあけみさんが、嫁入りしたときに乗った。斎藤さん夫妻は当時に思いをはせ
ながら、川渡りを楽しんだ。
渡し舟は「嫁入りのときのように、富士川を舟で渡りたい」という、あけみさんの願いをかなえるため製作。全長5・3メートル。幅は一番広いところで1・4メートル。記憶を頼りに、夫婦二人で協力して約半年をかけて完成させた。
コースは町内の富士橋から十谷入り口付近までの約3キロで、斎藤さん夫妻の親族や友達など約70人が参加。斎藤さん夫妻が乗った舟には、斎藤さんの長男長女や孫も同乗した。
「舟でデートをしたこともあるよ」(義広さん)という斎藤さん夫妻は、寄り添いながら、約20分間の川渡りを満喫。あけみさんは「嫁入りのときの期待と不安の入り交じった気持ちを思い出した。念願がかない、本当にうれしいです」と笑顔。長男の弘樹さん(48)は「子どものころから渡し舟の思い出を聞かされて
いたので、一緒に乗ることができてうれしいと話していた。
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