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- ID:
- 51433
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0829
- 見出し:
- 気仙沼の養殖業者復興への思い語る
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20110828-OYT8T00644.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 「河川愛護シンポジウムinのべおか」が28日、延岡市牧町の河川資料館・リバーパル五ヶ瀬川で開かれた。基調講演では、東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市でカキ・ホタテの養殖業を営む畠山重篤さん(67)が、震災からの復興についての思いを語った。
基調講演やパネルディスカッションには約100人が耳を傾けた。
畠山さんは「『森は海の恋人』~森川海の連環から考える震災復興への提言~」という演題で講演。老人ホームにいた93歳の母親を失ったことなど、津波被害について述べた後、海を守るためには山を考えることが必要だと説明。
畠山さんは「魚は塩水だけで育っているのではなく、森の恵みが関与している」と語り、魚介類が育つには、山の腐葉土を通った鉄分を含む水が海に流れることが必要だと説明した。また、九州には間伐など整備されていない杉山が多いことを指摘し、「津波で失われた家屋の建設には九州の木材を使うこと
が、森林に手を入れる絶好の機会だと思う」と提案した。
パネルディスカッションでは、五ヶ瀬川流域の4市町から、林業、農業を行っている人や伝統文化の継承を行っている人など計4人がパネリストとして参加し、それぞれの活動を報告した。
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