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市によると、市内では調査対象面積746・82平方キロのうち、調査済み面積は6月末現在で331・4平方キロ。本年度は12・27平方キロの調査を予定する。
- ID:
- 51286
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0811
- 見出し:
- 梅新品種「露茜」を産地化
- 新聞・サイト名:
- 日高新報
- 元URL:
- http://www.hidakashimpo.co.jp/news/2011/08/post-327.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 過疎地域の再生を目指す県の「わかやま版・過疎集落支援総合対策」に指定されているみなべ町清川地区の寄合会が9日、清川公民館で開かれ、今後実施していく事業が発表された。梅の新品種「露茜(つゆあかね)」の産地化や備長炭の原木ウバメガシの育成、農産物などを販売する「清川市」など1
0事業で、地域の活性化に取り組んでいく。9月議会に関連の補正予算を計上し、10月からスタートさせる方針だ。
過疎地域の集落機能低下が深刻化しているのを受け、県が生活圏単位での過疎再生の取り組みを支援する事業。住民が考えた事業に対して、県が補助金を出す。
清川地区では昨年10月に地域の区長会、清川を考える会、老人クラブ、婦人会、みなべ川森林組合、猟友会などの組織の代表ら26人で構成する寄合会を結成して事業の検討をスタート。計6回の会合を経て今回、「産業・環境」「鳥獣害」「交流・いきがい」の3項目で合計10の事業内容を決めた。
産業・環境対策では、独立行政法人・果樹研究所(茨城県)が開発した梅の新品種(梅とスモモの交雑種)「露茜」の産地化を盛り込んだ。果肉や皮が赤いのが特徴で、梅酒や梅ジュースなど加工品向き。みなべ町や田辺市の一部で栽培されているが、市場にはほとんど出回っておらず、計画では栽培
戸数を3年間で100戸にして地域で栽培していく考えで、技術指導費や研究開発費として270万円を見込んでいる。地域の特産である備長炭の原木が減少傾向にあることから、子どもたちを巻き込んだウバメガシの育成にも取り組んでいくほか、清川特産品の創出、エコ農業も推進する。
交流・いきがい対策は、清川で取れる新鮮な野菜などを販売する「清川市」(朝市)がメーン。公民館前の広場で毎月1回開催していく。事業費はのぼりや陳列棚など32万円。各家の庭などに紅梅や白梅を植栽し、観賞地「紅白梅の里づくり」、梅料理講習会、わらじなどの体験学習にも取り組む。
イノシシやシカによる被害が深刻な鳥獣害対策では、生息実態調査のほか、捕獲檻(おり)やシカ用の囲いワナを設置していく。
事業はすべて3カ年で取り組む。町では9月議会に一般会計補正予算として合計約750万円を計上し、承認されれば知事に認可を受けたあと、10月から始める。
清川には4つの集落があり、人口870人、面積28平方㌔㍍。高齢化率は27・9%で町全体の26・2%を上回っている。
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