v10.0
- ID:
- 51050
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0720
- 見出し:
- 富士通、上空からの画像で類似した色調の樹木植生を把握できる技術を開発
- 新聞・サイト名:
- ECO JAPAN
- 元URL:
- http://eco.nikkeibp.co.jp/article/news/20110719/106927/
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- 富士通と、同社の研究機関、富士通研究所は、上空から撮影した画像による樹木の判別精度を高め、スギやヒノキなど類似した色調を持つ樹木の植生を把握できる技術を開発した。生態系に影響を与える外来植物が茂っている状態や、複数種類の樹木の分布状況を、森林に立ち入ることなく短期間で容
易に調査できるようになる。
光の波長によって色分けした「ハイパースペクトル画像」で樹木を判別する手法を進化させた。スペクトルは波長の分布を指す。従来は、上空約500~2000mから、近赤外光の波長領域を反射したスペクトル画像を撮影し、事前に用意した基準の波長分布と照らし合わせて樹木を特定していた。しかし、太陽
光に加え、森林の木や葉の反射光などが混じり、精度の高い判別は難しかった。
富士通などは今回、判別したい樹木に関して異なる条件の基準データを複数作成し、撮影したスペクトル画像と照合して分析することで、類似した樹木の種類を高い精度で判別できるようにした。精度の向上によって似た色調を持つ樹木が混ざった森林での植生把握が可能になり、これまで植生を抽出でき
ないエリアを削減できる。
高知県中土佐町のスギとヒノキが混生した森で3月に実証実験を行った。J-
VER制度(環境省による、カーボン・オフセットに必要なクレジットを認証・発行する制度)に参画する同町は、CO2吸収量が異なるスギとヒノキの植生図作成が必要になるため立ち入り調査を実施しているが、新たに開発した技術による判別でもほぼ一致する結果が得られた。今後、同町のような森林のCO2
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