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- ID:
- 50839
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0627
- 見出し:
- ヒノキ材で1台ごと違う携帯電話 7万円の価値は NTTドコモ「タッチウッド SH-08C(シャープ製)」
- 新聞・サイト名:
- 日本経済新聞
- 元URL:
- http://www.nikkei.com/biz/product/article/g=96958A9C93819499E0E1E2E2958DE0E1E2E4E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E0E7E3E0E0E2E2EBE0EBE5E3
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- NTTドコモは、ボディーに四国の四万十ヒノキ(間伐材)を使用し、木のぬくもりを感じさせる携帯電話を発売した。オリンパスの三次元圧縮成型加工技術により、1台ごとに木目と色合いが異なるヒノキ材の質感や香りを残しながら、耐久性、耐水性、防虫生、防カビ性を持たせた。間伐材は国内で人工林の間
伐促進を進める団体「more trees(モア・トゥリーズ)」が提供し、トップ画面などに森をイメージするコンテンツを搭載。
ドコモショップでの直販価格は7万7910円、1万5000台限定、発売は3月28日。
【ベンチマーク商品】
KDDIの「X-
RAY(エックスレイ)」(富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製)。デザインを重視した携帯電話「イーダ」シリーズの1つとして、デザイナーの吉岡徳仁氏が手がけた。ポリカーボネート樹脂とガラス繊維を使った半透明ボディーが特徴で、携帯電話の中のプリント基板や集積回路などの電子部品の配置や
基盤上の文字にもデザインが施されている。
メーン液晶は約3型ワイド(480×854ドット)。連続通話・連続待ち受け時間は約210分・約270時間。内蔵カメラは有効画素数約808万CMOS(オートフォーカス機能付き)。サイズ・重量は幅49×高さ110×厚さ15.7mm・約123g。本体色はレッド、ブラック、ブルー。2010年11月5日発売。実売4万円台前半。
【日経産業地域研究所研究員の視点】
量産モデルとして世界で初めてボディーに木を使った携帯電話という。工業製品に木材を使用してデザインする例はこれまでもボールペンやスピーカー、入力装置のマウスなどでみられたが、日常で持ち歩く携帯電話に木材を採用したのが対象機の最大の特徴だ。1台ごとに異なる木目や色合いにより、購
入者に自分だけの製品という愛着感をアピールできる。
スマートフォンブームのあおりを受け、消費者の関心を引きつけるのに苦心する従来の携帯電話が多いなかで、オンリーワンを打ち出す対象機のやり方は一つの方向性といえそうだ。ベンチマーク機もデザイン重視の携帯電話として力が入った製品だが、対象機のアピール度の方が上回っている印象が強 ただ、高価格がネックだ。木材の特殊加工技術などで手間がかかるとしても、7万円を超える価格は高すぎるのではないか。
い。
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