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- ID:
- 50708
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0610
- >見出し:
- ヒノキ、スギからエッセンシャルオイル
- >新聞・サイト名:
- 大分合同新聞
- >元URL:
- http://www.oita-press.co.jp/localNews/2011_130758161133.html
- >写真・動画など:
- 【写真】
- >記事内容
- 製材時に捨てられている部分を活用できないかと、中津市の耶馬渓地域に森林を所有する久恒森林(同市上宮永)が、ヒノキとスギを使ったエッセンシャルオイルの開発を進めている。100%耶馬渓産で無添加。国産材による製造は全国的にも珍しいという。
同社によると、工業製品に適した木材には真っすぐな丸太の部分しか使えず、枝葉や曲がった木など全体の半分近くが未利用材として残される。久恒雄一郎専務は「木が育つのに50年かかる林業は、どのようにして次につなげ、持続可能な経営をしていくかがテーマ。国産材の利用促進とともに、従来捨
てられてきたものから付加価値のある商品を作り出そうと研究を始めた」と説明する。
ことしに入って本格的にテスト蒸留を開始。ヒノキの木部、枝葉、葉部の部位別の3種類とスギのオイルを抽出している。蒸留の際に出る水もエッセンシャルウオーターとして利用できる。
5月、初めて試験販売を実施。中高年の男性にも「森の中にいるような気持ちになれる」と好評だったという。現在は原料1キロずつを蒸留しており、一度に抽出できる量は多くても3、4ミリリットル程度。熱や原料の水分量、粉砕条件などによっては香りが一定でないこともあり、安定化に向けて改良を重ねてい 久恒専務は「せっけんやアロマキャンドルといったより価値の高いものも作り出せるのではないか。地域と協力し、種類の豊富なかんきつ類などを使った『大分の香り』づくりにも取り組んでいきたい」と話している。
く。
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