v10.0
- ID:
- 50613
- >年度
- 2011
- >月日:
- 0531
- >見出し:
- 国際照葉樹林サミットin綾の概要について
- >新聞・サイト名:
- 九州森林管理局
- >元URL:
- http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/sidou/summit/kaisaigaiyou.html
- >写真・動画など:
- なし
- >記事内容
- 平成23年5月21日から22日にかけて、国際森林年を記念した「国際照葉樹林サミットin綾」が開催されましたので、その概要についてお知らせします。
概要
日本最大規模の照葉樹林が分布することで知られる宮崎県東諸県郡綾町において、5月21日から22日にかけて国際森林年を記念し、東アジアに分布する照葉樹林の生物多様性やそれが育んできた文化、照葉樹林の保全と利用に関する情報交換や交流を通じ、照葉樹林とそこに息づく文化を次世代に
より良い形で引き継ぐことを目的として「国際照葉樹林サミットin綾」が町内外から約500名の参加を得て盛大に開催されました。
主催は「国際照葉樹林サミット」実行委員会(九州森林管理局、綾町(財)日本自然保護協会、てるはの森の会、木材青壮年会連合会)。
プログラムは21日午前の基調講演、午後の分科会別討議、全体会議、大会宣言と続き、22日は綾町内の照葉樹林や伝統工芸等の現地見学会を実施しました。
21日午前の基調講演ではマラヤ大学教授の大澤雅彦氏により「照葉樹林の現状とその保全の重要性について」、また中国科学院昆明植物研究所魯元学氏により「中国雲南省における照葉樹林帯の植物及びその利用」について講演が行われました。
午後からの分科会別討議では3つの分科会で「照葉樹林を活かした地域づくり」(第1分科会)、「里山照葉樹林の恵みと危機」(第2分科会)、「照葉樹林・生活文化の発展的継承」(第3分科会)をテーマにそれぞれ熱心に討議が行われた。また、体験分科会として木工教室が行われました。このうち第2分
科会ではブータンの照葉樹林やそこに息づく文化に関する報告のほか、「森林療法」という新たな照葉樹林の利用の可能性、生物多様性や森林生態系を維持していくための里山照葉樹林の持続的利用の重要性等について議論が行われました。
全体会では、各分科会の代表者等からの報告と、報告を踏まえた活発な議論が行われ、「東アジア全体で危機的状況にある照葉樹林の保全を進め伝統的な知恵を将来にわたって発展的に継承し、持続可能な利用を広く推進する。」などとする大会宣言が採択されました。
開催の日時
2011年5月21日(土)~5月22日
主なプログラム
5月21日(金)
開会あいさつ
前田 穣 綾町長 (「国際照葉樹林サミット」実行委員長)
沖 修司 林野庁九州森林管理局長
星野一昭 環境省九州地方環境事務所長
基調講演
大澤雅彦 マラヤ大学教授
魯 元学 中国科学院昆明植物研究所 准教授
分科会(テーマ別討議)
① 照葉樹林を行かした地域づくり(ユネスコエコパークと市民参加)
② 里山照葉樹林の恵みと危機
③ 照葉樹林・生活文化の発展的継承
④ 体験分科会(親子で作る木工教室)
ポスターセッション
照葉樹林の研究・活動紹介など
東北地方の照葉樹林と東日本大震災
全体討議
大会宣言の採択
閉会あいさつ
上野 登 てるはの森の会代表(「国際照葉樹林サミット」副実行委員長)
交流会
5月22日(土)
現地見学会
Aコース 森林総研プロット見学と大森岳林道散策
Bコース 綾南林道(多古羅)作業小屋~分校跡
Cコース 森林セラピー体験(川中国有林)
Dコース 猟師が案内する綾の森
Eコース 綾の森を一望するトレッキングルートめぐり
Fコース 綾ほんものセンター見学と伝統工芸めぐり
資料一覧
国際照葉樹林サミットin綾 要旨集(PDF:3,103KB)
国際照葉樹林サミットin綾 分科会資料(PDF:6,022KB)
大会宣言(PDF:126KB)
大会宣言(英文)(PDF:46KB)
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