この春、伊勢丹新宿店全館をあげて、日本の魅力をさまざまな観点で紹介する「ISETAN JAPAN SENSES」が開催されている。日本のものづくりの底力をさまざまな側面から盛りたてる企画となる。
中でも注目の企画はベルオルゴール コレクション For more trees」。伊勢丹では以前にもmore
treesと共同開発で「鳩時計コレクション」をリリースしたことがあるが、今回のテーマは「ベルオルゴール」。「ベルオルゴール」は、その名のとおり「ベル」の形をした木製のオルゴール、オルゴールのデザインを手掛けたのは、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス「nendo」だ。人々の記憶にある「音の形」をモチ
ーフに、3タイプのオルゴールをデザインしている。そのシンプル&シンボリックなデザインを、国産ひのきの間伐材を中心とした素材を使って、小田原漆器のろくろ技術を使って加工し、これまで見たこともないようなオルゴールが完成した。
『ベルオルゴール』(design by nendo)、左から【hand bell】約90×約190mm【stand bell】約90×約170mm【hanging bell】約90×約140mm(photo by Masayuki Hayashi)
オルゴールの楽曲は5種類。「虹の彼方に」、「エンジェル オブ ミュージック」、「スモールワールド」、「主よ、人の望みの喜びよ」、「戦場のメリークリスマス」といった人気の高いラインアップだ。ちなみに、本体を間伐材とすることで、オルゴールの金属的な音質を柔らかくすることも意識してつくられたという。
さらに、このベルオルゴールをプラットフォームに、エドツワキ、谷尻誠、東信、タナカカツキ、鈴木康広、高橋理子、シアタープロダクツ、
辛酸なめ子といった、さまざまなジャンルで活躍する合計57組のクリエイターが思い思いのクリエイションを行ったのが「ベルオルゴールアートピース」。すべて一点物という貴重なアートピースは、抽選により購入することができる。