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- ID:
- 49964
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0310
- 見出し:
- 片桐産業:おがくず商品化 工場、居酒屋が清掃に利用
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/aichi/news/20110309ddlk23020256000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
- あま市七宝町の木製品家具製造販売、片桐産業(片桐規行社長)が、製造過程で大量に出るおがくずの商品化を始めた。工場や居酒屋で清掃に利用されており、注文は増えつつある。おがくずは焼却するしかない困りものだったが、同社は処理方法の提案で業界の活性化を目指す。
同社は63年創業。手作りの高級椅子やテーブルを主力にしており年商は8800万円。
商品化を発案したのは片桐宏之専務だ。同社では年間30トンのおがくずが出る。業者に焼却処分を委託すると120万円かかる。より規模の小さい業者は処理だけで経営を圧迫するほどの負担になる。さらに森林資源の有効利用と、二酸化炭素(CO2)排出削減の観点からも、おがくずは大きな課題だっ
た。
片桐専務はまず、家畜舎の敷き材としての利用を近隣農家に持ちかけた。だが、複数の木材が混ざっていること、木片の大きさが不ぞろいなことから敬遠された。
そこで、大きさをそろえるために専用粉砕器を200万円かけて導入。今度は工場などへ油分や水分の処理用にと提案したところ、複数の工場が使い始めた。今では、居酒屋なども水分の混じった汚れ処理のため購入するようになり、昨年1年間で6トン、70万円を売り上げた。
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