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- ID:
- 49905
- 年度
- 2011
- 月日:
- 0304
- 見出し:
- 魚梁瀬の魅力、発信お願い メディア関係者ら招きツアー
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/areanews/kochi/OSK201103030126.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 国の重要文化財に指定されている「魚梁瀬(やなせ)森林鉄道遺産」を後世に引き継ぎつつ、観光資源として地域おこしに活用する方策を探ろうと、地元住民らが観光・メディア関係者らを招いた「土佐の秘境 魚梁瀬森林鉄道遺産めぐりツアー」を企画。このほど地元の史跡や名所を案内し、中芸地区5町
村の魅力をアピールした。
同森林鉄道は、日本3大美林のひとつとされる馬路村魚梁瀬の「魚梁瀬杉」を山から海まで搬出するため、国が1911(明治44)年に馬路村から安田川沿いに安田町まで敷設した。さらに奈半利川沿いの北川村、奈半利町にも延伸され、総延長が約250キロにも及ぶ国内最大規模の森林鉄道だった。
戦後、木材搬出が鉄道からトラック輸送に切り替わり、魚梁瀬ダムの建設で軌道が道路化されたこともあり、住民の“足”ともなってきた鉄道は63年に完全廃線となった。
地元住民の熱意で91年、残されていた機関車を使った森林鉄道の“ミニ版”が魚梁瀬地区に復活。その後、馬路地区でもミニ鉄道が出来た。2005年には、地元住民を中心に有志が「中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会」を設立。鉄道跡を遺産として活用し、地域づくりに役立てたいとの思いから
だった。鉄道に従事していた人たち、足として使っていた住民たちから聞き取り調査をするなどして沿線の歴史と生活文化を記録し、09年に一部が国の重要文化財に指定された。
同会はさらに、地元住民を対象にガイド講習会などを開き、遺跡めぐりなどのツアーを展開。10年度には34団体約1200人が見学に訪れるまでになったが、全国的にはまだまだ知られていない。
そこで今回は県などの協力も得て、東京などから放送作家、テレビプロデューサー、広告会社員、航空会社の企画員ら約15人をツアーに招き、地域の魅力をアピール。馬路温泉に1泊してもらい、森林鉄道跡地のほか、特産のゆずドリンク「ごっくん馬路村」の工場、奈半利町の古い町並みなどを案内した
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