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- ID:
- 46444
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0616
- 見出し:
- クリーンエネルギー、有効活用へ調査事業 県と6市町
- 新聞・サイト名:
- 徳島新聞
- 元URL:
- http://www.topics.or.jp/localNews/news/2010/06/2010_127656644324.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
小さな水力や太陽光、木質バイオマスなど地域に眠るクリーンエネルギー資源を掘り起こし、有効活用につなげようという調査事業が本年度、上勝町など県内6市町と県で始まっている。国の「緑の分権改革」推進事業の先行実施自治体として調査を進めるもので、クリーンエネルギー活用で地域の自立を目
指す。
国の事業では、全国144地方自治体が調査事業の委託先となっている。これら受託自治体は地域にどんなクリーンエネルギーがあるかを調査し、実証実験などで活用の可能性を探る。効果的な事例は来年度以降の施策展開に生かされる。
県内では美馬市、三好市、石井町、神山町、上勝町、那賀町、県の7自治体が受託。国から計1億8669万円の事業費が交付され、それぞれ調査や検討に乗り出す。
このうち上勝町は、すでに町関係者らによる「クリーンエネルギー会議」を設けて調査に着手。小水力として勝浦川の水流、メタンガスの原材料に鶏ふんやシイタケ農家の廃菌床、木質バイオマスの材料には竹などを想定し、活用の可能性を検討する。
将来的には、生産した電力の売買を統括する第三セクターの設立も視野に入れ、来年3月には報告書をまとめる方針だ。
三好市は三野町内の三村(さんそん)用水で水車を利用した水力発電に取り組む。11月から実証実験を行う予定で、7月下旬には市と用水利用者、大学教授らで委員会を立ち上げる。
那賀町は森林資源を生かしてバイオ液体燃料製造の実証実験を実施。養鶏農家の多い美馬市は鶏ふんの活用を検討。石井町は生ごみなどから出るメタンガスを、神山町は小水力発電をそれぞれ調査する。
県は、既存のとくしま環境県民会議の中で、早ければ6月中にも検討を始める。
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